HOME > ユケンの技術 > 表面処理の基礎知識:化成処理について

母材である金属の耐食性や、外観の向上、塗装下地として密着性向上などを目的とし、 金属表面を化学的に、非金属物質である酸化物やリン酸塩、硫化物などの皮膜を形成させ被覆する表面処理方法です。
処理方法別で見ると、電気化学的に行う方法に陽極酸化、また化学的に行う方法に、 クロム酸塩処理、リン酸塩処理や化学着色法などがあります。
鋼板に電気亜鉛めっきしただけでは、卑な金属である亜鉛は、大気中の湿気や汚れにより、亜鉛の腐食生成物である白錆が発生し、 めっきの外観がすぐに損なわれることから、亜鉛めっきのままで使用されることは殆どありません。
多くの場合は、後処理として目的に応じた3価クロム化成処理が施されます。亜鉛めっき鋼板は、
3価クロム化成処理によって耐食性が著しく向上するだけでなく、めっきの外観や特性も改善されます。
現在、外観の違いで大別すると、白銀色と黒色の二色があります。


・活性化
0.2~1%希硝酸に5秒程浸漬することにより、めっき光沢剤を除去と同時に、亜鉛表面を活性化し、正常な化成処理ができるようにします。
・3価クロム化成処理
3価クロム塩をベースに構成された酸性溶液に浸漬し、化学反応により酸化クロム又は水酸化クロムを骨格とした皮膜を、亜鉛めっき表面に形成させます。
・仕上げ処理
必要に応じて、耐食性、外観向上、摩擦係数安定化などの機能向上を目的に処理されます。
(省略される場合もあります。)


3価クロム化成皮膜は、模式図の様にクロム-酸素を主体とし、分子レベルで構成された三次元皮膜であり、 非常に緻密で腐食因子(大気中の塩素ガス、亜硫酸ガスなど)に対して、優れたバリアー効果があります。
また、この皮膜は不働態化状態(化学的に安定な状態)になっており、腐食因子に対して影響を受けにくい特徴を持っています。 これらの相乗効果により、亜鉛めっきを強力に保護します。