HOME > ユケンの技術 > 表面処理の基礎知識:樹脂めっきについて

電気の流れないプラスチックにどのようにめっきをつけるのか、その工程を説明します。

電気の流れないプラスチック表面に、導電性を付与する工程。

・エッチング
親水性を付与します。ブタジエンゴムを溶かし、樹脂表面に微孔を作ります。
樹脂と金属を投錨効果で物理的に密着させます。
・キャタリスト
プラスチック表面に、Pd(パラジウム)触媒を吸着させます。
・無電解ニッケル
Pd触媒を核に化学反応でプラスチック表面にニッケル金属を析出させます。

プラスチック表面に装飾性金属膜を形成。

・銅めっき
平滑化作用が強く、素材の微凸凹を平滑にします。展性が良好で、樹脂と金属の熱膨張応力を緩和します。
・3種ニッケルめっき
3種類のニッケルめっきを積層することで、腐食の進行を遅らせます。
・クロムめっき
耐食性に優れ、皮膜硬度が高く、耐擦傷性に優れています。青みを帯びた美しい色調を有します。
前処理、電気めっき工程をあわせ、約30工程、3~5時間かかります。 各工程において、不具合の出る可能性があるため、ユケン工業は不具合の原因追求と品質管理のための機材類が充実しています。
樹脂と比較すると硬くなります。しかし、それだけもろくなります。そのため、設計上の工夫が必要となります。
・凸コーナーは、電流が集中し、外観不良(焦げ)を生じる。
・凹コーナーは、めっきがつきにくい。
・熱緩衝時応力集中により、亀裂が入りやすい。


角部(鋭角)は最低2~3Rの丸みをつける。