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電磁波シールドめっき(Y-Shield) 樹脂加工事業

EMC・ノイズ対策 Y-Shield

昨今の電動化や無線化の普及により、機器の誤動作や通信障害を起こす電磁ノイズのシールド対策が求められております。当社は長年培ったプラめっき技術を生かし、幅広い周波数帯で99.99%シールド※1できる電磁波シールド膜を開発しました。
樹脂基材へのめっきでシールドするだけでなく、貼り付けたり巻き付けて使用できる極薄のEMC・ノイズ対策フィルム・シート、特殊粉末を混ぜて成形することで樹脂基材自体に電磁波シールド機能を付与させるなど、多様な開発を進めています。
※1.KEC測定による

電磁波シールドが必要な理由

電気が流れる場所では必ず何らかの電磁波が生じます。電波を利用した多くの無線通信機器が存在し、周りには電磁波・電波で満ち溢れています。本来の目的とは違う不要な電磁波が下記のような問題を引き起こすとされています。

  • 機器の誤動作
    測定機器や精密機器、医療機器を扱う業種では、微小な電磁波の干渉により誤動作を引き起こす可能性があります
  • 通信障害
    Wi-FiやBluetoothの普及、5G規格の導入などで広域かつ複雑に利用される周波数は通信障害となる可能性があります
  • テンペスト(情報漏洩対策)
    PCから発生する微弱な電磁波を受信・解析し、情報やDATAが盗まれる可能性があります
  • 健康問題
    電磁波により体調不良を引き起こす電磁波過敏症やペースメーカー等への影響が考えられます

昨今は、電子機器から発せられる電磁波をシールドするだけでなく、周りから発生した電磁波からどれだけ遮断できるかも規制されるように変わってきています。

周波数帯の用途について

長波(30kHz~)からミリ波(~300GHz)まで様々な周波数帯が利用されており、中でも超短波(30MHz)からマイクロ波(30GHz)の範囲では更に多くの機器がこの周波数帯を利用しています。
当社ではKEC法で測定できる100kHz~6GHzの範囲で高いシールド効果を確認いたしました。

電磁波シールドの原理

電気が流れる場所では電磁波が発生し、その場全体に電界と磁界が存在する。電界は建物・木・金属等の導電物でシールド可能だが、磁界のシールドは透磁性の高いアモルファスやパーマロイ等の特殊合金が必要となります。
弊社のY-Shild は、めっき表面で反射させる反射損失と、めっき内部に誘導電流として吸収させる吸収損失をそれを複合的に行う多重損失システムを採用しており、お客様の用途により組み合わせてご提供しております。

1.反射損失

電磁波がシールド材に入射し透過する際、シールド材表面で反射させる。

2.吸収損失

電磁波がシールド材に入射する際、シールド材内部に誘導電流として吸収させる。

3.多重損失

シールド材の内側に浸入した電磁波の一部は反射され材料内を反対向きに伝播する。

この反射波を再びシールド材で反射させ材料内で反射を繰り返すことによりシールド性能を高める。

高機能シールドフィルム

YS-FP

超薄膜(50μm~80μm)
曲げても巻いても性能維持
(規定耐久テスト合格)

こんな時こそ、Y-Shield

  • 導電性塗料や市販の電磁波抑制シートではシールド率が物足りない
    →弊社技術で幅広い周波数帯で金属と同等かそれ以上の電磁波シールドができます
  • 幅広い周波数帯で電磁波シールドしたい
    →当社ではKEC法で測定できる100kHz~6GHzの範囲で金属同等かそれ以上の高いシールド効果があります
  • 金属筐体から樹脂化し軽量化したい
    →樹脂+めっきで鉄比80%、アルミ比60%の軽量化ができます
  • 電磁波抑制シートより薄く軽いシートがほしい
    →弊社では40ミクロン、1㎝角で7.3mgの軽量のフィルムを販売しております
  • 複雑な形状のためシールドするのが難しい。またシートを貼るのに手間がかかる
    →複雑形状にもめっきすることができ、設計の自由度があがります

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